壮観だった昭和の【レコード屋さん】
われわれ世代がナウな昭和ヤングだったころは、音楽といえばとにかく
レコードとカセットテープ
でしたよね~。
で、昭和当時はレコードが結構高くてですね。
前に「エアチェック」の記事にも書きましたが、中高生には、ちょっとキツい買い物でしたよね~。
当時で、2500円~3000円くらいでしたっけ?
だから、レコード買うときは慎重の上にも慎重に買ってましたよ~。
買って後悔しないように。
レコード屋さんが、また壮観でしたよね~。
レコードがズラリと並んでて。
ジャケットが正面に見えるように、ラックに収まっててですね。
それをパタパタ倒しながら、お目当てのレコードを探して。
そのパタパタの手つきからも、音楽マニアかどうかが察せられたりもしましたね~。
「う~む、あのパタパタは、タダモノではない・・・!」みたいな。←ほんと
あと、パタパタしてるうちに「お、こんなのがあるゾ」って、新たな発見があったり。
実際に商品を手にとって見られるって、やっぱりよかったですよね~。
【昭和のレコード屋さん】は、ひとつの「世界」だった!
昭和のレコード屋さんでは、レコードを手に取ると、ジャケットの表裏も子細に眺めましたね~。
もう、穴があくほど。(笑)
残念ながら、そうそう買えなかったですけどね~、値段的に。
なんのお店もそうかもしれませんが、レコード屋さんって、特に
ひとつの「世界」
を形成してた気がします~。
いろんなジャンルのレコードがあって、楽しかったですねえ。
そう、買わなくても、いるだけで楽しかった空間というか。
「へえ~こんな種類の音楽もあるんだ」なんていう出会いもあったり。
そのたびに「オトナへのトビラ」が開かれていくようでもあって、実になんともエキサイティングでした。
ジャケット眺めてるだけで、なんだか楽しくありませんでした?
「よし、次は、お金貯めてコレ買おう」とか、目星をつけたり。
レコード屋さんというと、塩化ビニールでしょうか、レコード独特の匂いがしてて。それがまた、心地よかった記憶がありますねえ。
昭和の【レコード】は、扱いがたいへんだった!
レコードの中身はどうなっている?
昭和時代、レコードの扱いっていうのは結構気を使いましたね~。
とにかくデリケートなのがレコードでした。
ですので、女性を扱うように優しく、がレコードの鉄則だったわけです。
今のヤングの方に説明しますと、アナログレコードの中身はどうなってるかというと、まず一番外側にレコードジャケットがあるわけですよね。
それが透明ビニールに入ってて(ジャケットを含めてレコード全体が)。
で、ジャケットの中にレコードがあるわけですけど、それも透明ビニールの中袋に入ってる。
なにしろ、レコードは傷つきやすいですからねえ、私みたいに。
いや、ホントに。
レコードに傷がつくとノイズが入るし、音飛びの原因とかにもなるわけで、レコードの扱いは慎重の上にも慎重に、が鉄則でしたよね(レンタルレコードから借りたレコードを返す時に、盤の状態をチェックされるんですが、ハラハラしたもんです)。
みんな、時限爆弾のコードを切るみたいな感じで、ハアハアした息遣いで、冷や汗を額ににじませながらレコードを扱ったもんですよ。←そこまでじゃない
大事だった「レコードのお手入れ」【レッツ・フキフキ!】
で、レコードのお手入れも欠かせないわけですよね~。
静電気でレコードの盤面がホコリを吸着しやすいんで、専用のクリーナー使って、フキフキするんですよねえ。
しかも、そのフキフキの仕方にも素人と玄人があってですね(そこまでかはわからないけど)。
盤面の、レコードの溝(グルーヴ)の流れに沿って、手際よくフキフキするわけです。
グルーヴ無視して、ただ中心から外に向かってフキフキするようでは「素人」だな、と。
もたもたやってると、どんどんホコリが吸着されちゃうんですよね。
「あ~、もうっ!」って感じで。^^;
私なんか、父親にフキフキの手ほどきを受けましたよ~。
父親が夜空の星を指さしながら、「よいか、飛雄馬よ」みたいに。←そこまでじゃない
レコードは、扱いが手間なぶん楽しめたかも!
レコードをプレイヤーのターンテーブルに乗せて、針を落とすときの、
あのちょっとした緊張感
も心地よかったですね~。
で、音が再生され始めたときの興奮とか。
扱いがお手軽にいかない分、毎回それが楽しめたようなとこがあるんじゃないかな~と思うんですよね。
そう、「手間」がレコードを聴く時間の豊かさを増してくれたような・・・。
カセットテープにダビングするときも、独特の緊張感を味わいませんでしたか?
テープデッキで録音ボタン押すのと、レコードの針を落とすのと、いい具合のタイミングがあって。
レコードに針を落とすときの音をいかに避けて録音するかを、日夜研鑽したもんです~。←そこまでじゃなかった
【レコードジャケット】は最高の昭和インテリアだった!
レコードジャケット(英語ではライナーともいう)の中には「ライナーノーツ」なる解説書が入ってましてね。
CDにも入ってるけど、折りたたまれてるから、毎回見るのに苦労しますねえ。
面倒なんで、CDになってからは、ライナーノーツを見なくなっちゃいましたが。
レコードのライナーノーツは、そのまんまジャケットから出し入れできたんですよね。
で、ライナーノーツに語られてる解説まで結構読んでましたねえ、当時は。
名うての音楽評論家さんの筆になる蘊蓄は、「キャッチー」とか「ダウン・トゥ・アースな」とかのカタカナが多くて、よくわかんないんですけどね、結局は。^^;
まあ、とにかく「カッコいいんだ」というふうに要約して、納得してましたね~。^^
あと、レコードジャケットは、サイズがディスプレイにも最適でしたよね。
飾ると、それだけで部屋のインテリアになる。
CDだと、サイズ的に物足りない感が否めませんからねえ。
彼女が部屋に来るとき、さりげなく渋い洋楽の名盤を壁に立てかけて置いたり。
まあ、なにげにアザといですよね~、「青春」って。^^;
レコードのジャケットデザインも凝ってましたしねえ。
レコードジャケット見てるだけで楽しかったなあ。
レコードジャケットだけで、独立したアートであり文化でしたよね~。
そういえば、デザイナーの方と話したとき、CDジャケットは小さくて…ってボヤいておられました。
ジャケットデザインのお仕事で、物足りない、と。
CDじゃなくて、「レコードジャケット」のデザインがしたいですね~。
なんておっしゃってました。
その方ご自身も大の音楽(ロック)好きっていうことで。
まあ~、やっぱりレコードは、音がいいと思いますしねえ。
ぜひ個人的に復活させたいのが、アナログで音楽聴くことですねー、私としては。
洋楽日本盤のレコード・デザイン シングルと帯にみる日本独自の世界
【目白堂】石ノ森章太郎御用達の昭和のレコード屋さん!
レコードはですね、住んでた地域が近かったんで、目白の「目白堂」さんに結構行きましたね~(住んでたのは、いわゆるお金持ちが住む「目白」ではありません)。
ここは椎名町の漫画家アパートとして知られる「トキワ荘」に近かったことから、トキワ荘漫画家さんたちもやってきたレコード屋さんだったんですよね~。
中でも石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)さんは常連で、この目白堂さんでよくレコードを買っていらしたそうなんですよね。
私は子ども時分、漫画家に憧れたクチなんですが、当時はそんなことツユほども知りませんでしたけど。(下の引用元記事によると、目白堂さんは、2007年に閉店したようですねえ)
引用元:https://t.co/Ovpj1wHDBm pic.twitter.com/ufhV9UVgA5
— タメゴロー(恒点観測員341号) (@tamegoro_showa) September 22, 2021
昭和の当時、目白堂さんはちょいと小粋な店構え(私が行ってた頃は、木の枠とガラス張りのお店が雰囲気よかった)といい、品ぞろえの豊富さ、そして御主人と奥さんの人柄の良さで、私自身好んで行っていましたね~。
店内にはガラスで区切られた、いい椅子に座って聴ける「視聴室」もあって、そこで何度かレコードを視聴させていただきました(覚えてるのは、冨田勲さんの『惑星』)。
長岡秀星作品集 The Art Of Shusey Nagaoka
まあ~なんせまだ子どもでしたから、せっかく視聴させていただいても買わないことが多くて。^^;
子ども心にも申し訳なくって、視聴させてもらったのは何回もないですが。
でも、子どもだからってバカにせず、買いもしないのがわかってても優しく視聴させてくださった目白堂さんの御主人と奥さんだったんですよね~。
この目白堂さんにはやはり目白に支店が一軒あって(コマース店。すでにない)、そこもよく行きました。
息子さんが店長だったかと思いますが、この方も実に親切で誠実な方でしたね~。
結構、発売前のレコードの予約とかもさせていただきました(『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』もそうでした!)。
交響組曲 宇宙戦艦ヤマト Symphonic Suite Yamato
商売ってより、「音楽愛」「レコード愛」を感じるお店でしたし、ガキにも嫌な顔一つせずレコードを視聴させてくれたのも、「いい音聴いて、大きくなれよ~!」ということだったのかも、なんて思います。
そういえば、御主人が「ハイリハイリフレ ハイリホ~♪」とか渋い声で歌ってた記憶が。←それはない
それに私も「ハイリハイリ フレッホ~♪」と応じたかもしれないです。←完全に嘘
★ギフト★丸大ハム 3本セットGT-303(KK-303)【内祝い/ギフト/セット/詰合せ/御礼/御祝い/お中元/お歳暮】
音楽との触れ合いを後押ししてくださった目白堂さんには、本当に感謝です~♪
というわけで、昭和の懐かし【アナログレコード】のお話でした!
次回もまた、モア・ベターよ♪
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