【かんだやぶそば(神田藪蕎麦)】で見た粋な光景
今回は昭和のお話ではないのですが・・・今に続く「江戸の粋」のようなお話です。
たしか、私が社会人になりたてのころですから、平成に入ってからですね。
当時の彼女と、老舗のお蕎麦屋さんに行ってみようということになって。
神田の有名店・かんだやぶそば(藪蕎麦)さんにお邪魔したことがあったんですよね~。
いや~いかにもそれらしい佇まいで、若造が入っていいのかなあ、みたいにも思いました。
“いらっしゃい〜〜〜〜〜” と語尾をのばす独特の口上があまりも有名。実はこれが聞きたくてちょいと足をのばしたというのもある。(食べログ:かんだやぶそば口コミ)
そうそう、この口上にも驚きました。^^
さらに驚いたのは、たしか和服姿の小粋な旦那が、昼間からお銚子を傾けていなさる。
それがなんとも粋な風情を醸してですねえ。
【かんだやぶそば】は、「大人の隠れ家」だった!
かんだやぶそばさんは、1880年(明治13年)創業とのことで。
今改めて上のWikipediaを見ると、江戸期には、雑司ヶ谷鬼子母神の門前にも藪蕎麦があったそうで。そのあたりは自分のホームグラウンドだったとこなので、なにやらご縁を感じますなあ。
「藪御三家(かんだやぶそば、並木藪蕎麦、池の端藪蕎麦)」の一角を担う店として知られている。また、蕎麦の文化は江戸時代に始まり、江戸生れの「藪」、大阪が起源の「砂場」、信州出身の「更科」は、老舗御三家と呼ばれていた。(Wikipedia:かんだやぶそば)
なるほど~「藪」っていうのは、江戸生まれだったわけですねえ。
話を戻すと、その小粋な旦那の風情は、まさに「大人の風格」だったんですよねえ。
それもそのはず・・・
なかなかに元気で威勢のいい江戸っ子らの社交場的な「神田まつや」に対し、こちらはひとり静かに蕎麦をあてに酒をちびちびやる小粋な江戸っ子たちの隠れ家的な。自分もどちらかというと後者なので、この店の雰囲気はすこぶる好きである。(食べログ:かんだやぶそば口コミ)
たしかに、かんだやぶそばさんは、小粋な大人の隠れ家っていうのがピッタリの雰囲気でした~。
【ぬき】で【蕎麦前】を楽しむ
お蕎麦屋さんでチビリチビリと呑むお酒(私は下戸ですが)。
これは、「蕎麦前」として知られているようですねえ。
お蕎麦を食す前に楽しむお酒。
そして、そのときの肴は、「ぬき」と称するようです。
たとえば天婦羅蕎麦の蕎麦「ぬき」で、天婦羅をお酒の肴に、っていう洒落た言葉遊びですかねえ。
とにもかくにも、やぶそばさんで蕎麦前を一人静かに楽しむあの旦那さんの風情が、当時若かった私には、実に印象的でした。
粋でイナセで、ってのは、このことか、と。
年齢的には、あの時の旦那さんと同じくらいになっている自分かと思いますが・・・あの風格には遠く及びそうもない、いまだにヤンチャな自分でありまして・・・^^;
それも、やっぱり「時代」なんでしょうかねえ。
ともあれ機会があれば、再び「かんだやぶそば」さんにお邪魔してみたく思います~♪
というわけで、今回は江戸の粋「蕎麦前」のお話でした~。
次回もまた、モアベターよ♪ あ、下の蕎麦つゆは、調味料加えてないそうなんで、今度試してみたいと思っとりますです~♪
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