昭和に起きた最初の【アニメブーム】! アニメが「若者文化」に
私たち昭和世代っていうと、
「アニメブーム」
が最初に起きたときを目撃してる世代ですよね~。
その直撃世代ですもんね。
それまでアニメっていえば、あくまで子ども番組っていう扱いで。
「アニメ」っていう言葉さえ一般的じゃなくて、「テレビまんが」とか「マンガ映画」とかいわれてた記憶もあります。
番組数も、そう多くはなかったですしね。
なにしろ、一番古い記憶としては、『鉄腕アトム』や『鉄人28号』、『レインボー戦隊ロビン』、『狼少年ケン』あたりの、モノクロの作品ですものね~。
ああ、『スーパージェッター』のように途中からカラーになったり、当時は白黒とカラーが混在してましたね。
海外からの輸入アニメも多かったし。
まだ日本のアニメは黎明期も黎明期でしたもんねえ。
いずれにしても、アニメっていうものはあくまで子どもの観るもので、ハッキリいって評価は高くなかったし。
テレビでアニメを観てると、「またマンガか。いつまでもそんなもの観てるんじゃない。勉強しろ!」みたいに親にいわれかねないものだったと思います。
アニメブームは、そのアニメが「若者文化」になった一大ムーブメントだったわけですから、そりゃ~もう大騒ぎでしたよねえ。
昭和のアニメブームは、【宇宙戦艦ヤマト】(1974)からだった!
で、そのアニメブームが起きたのは、『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)によってですね。
いろいろ意見もあるかもですが、これは間違いなくそうだと思いますよ、実際に目撃しましたからね~、その現場を。
UFOが牧場で牛をさらうところは目撃してないですが、これは確かに目撃しましたから。←わかる人だけでいっす
『ヤマト』に関してはファンだったので、語りたいことがいろいろあるんですが、まあとにかく、あの作品がブームの先鞭をつけたという感じでした。
『ヤマト』自体も、本放送時は低視聴率で3クールの予定が2クールに短縮されたもの(予定されていた松本零士キャラ・キャプテンハーロックの登場も没に ←『宇宙海賊~』のハーロックとは別人)で、再放送で人気が出たんですよね。
自慢じゃないですけど、私はヤマトを本放送から観て、心を奪われた派なんですけどね(ドヤ顔かも)。
だから、アニメブーム前夜やその勃興までをつぶさに目撃した「生き証人」世代じゃないですかねー(ドヤ顔かも)。
そこから、
世間のアニメに対する評価が180度ガラリと変わりましたよね~。
私が中学から高校にかけてだったですけどね、あれは。
1970年代後半から、1980年代にかけてでしたかねえ。
とにかく、熱いブームでしたよねえ、アニメブームは。
「太陽の恋人」アグネス・ラムちゃんくらいアチチチ・・・でした~。(個人の感想です)
アニメブームで【声優ブーム】も! 【アニメ音楽】も見直された!
とにかく、1970年代後半から80年代にかけての「アニメブーム」は、「アニメ」というものの存在や評価を一変させたと思います。
なにしろ、「子どものもの」「テレビまんが」っていうステータスから、一気に「若者文化」(もうその頃はすでに「ナウなヤング」とはいってなかった気がします ^^;)ですからね~。
宇宙戦艦ヤマト・ブーム、アニメブームと同時に、キャラを演じてらっしゃる役者さん(声優さん)や、音楽なども一気に耳目を集めることになりましたよね。
アニメ音楽に関しても、先鞭をつけたのは『宇宙戦艦ヤマト』でしたね~。
なにしろ、ヤマトの原作者・西崎義展プロデューサーは、もともと音楽・興行畑のプロデューサーで、音楽への入れ込みようも半端ではなかったということなんですよね。
結果、宮川泰氏を作曲に起用し、あのヤマトの名曲たちが生まれていったわけですねえ。
それ以前にも『ジャングル大帝』や、同じく西崎プロデューサーによる『ワンサくん』(手塚治虫・原作)のようなミュージカル・アニメの試みはあったにしろ、「こどものもの」と目されていたアニメの音楽がここまで注目され評価されたのは、ヤマトからだったと思いますね~。
これもまた、『宇宙戦艦ヤマト』という作品のエポックメイキングなところじゃないでしょうか~。
「ジャリのもの」という大人たちの評価が覆されてくのが、当時の「ナウなヤング」(当時でも、ほぼ死語)として小気味よかったものです~♪
アニメブームが着火点となった【リバイバル・ブーム】
宇宙戦艦ヤマト・ブーム、アニメブームと同時に、過去の作品が見直されて、いわゆる
「リバイバル・ブーム」
も起こりましたよね。
アニメ放送が原作(1968~73週刊少年マガジンに連載)に追いついてしまって終了となった『あしたのジョー』(1970~71放送)が、10年の時を経て、新たに『あしたのジョー2』(1980~81放送)に。
前作で描かれなかった原作『あしたのジョー』のエピソードが、『2』で最後まで描かれるに至ったりしたのも、この頃でしたね~。
『あしたのジョー』のほかにも、『新・巨人の星』(1977~78放送)や『新・エースをねらえ!』(1978~79放送)、『科学忍者隊ガッチャマンII』など、過去作の復活も目白押し波にありましたよね。
「二匹目のどじょう」のような商魂たくましさも垣間見えはしましたが、一方で、作品世界を描き切るような真摯な姿勢も『あしたのジョー』などには感じました~。
やはり、過去の作品がはじめて正当に広く価値を認められて評価された「リバイバル・ブーム」だったわけですからねえ。
製作サイドにも、ひとしおなものがあったんではないでしょうかね~。
アニメのみならず、【特撮】にも飛び火!
アニメのみならず、昔の特撮番組の再評価が高まって、アニメ『ザ・ウルトラマン』(1979~80放送)や、『ウルトラマンレオ』(1974~75放送)以来途絶えていた実写ウルトラマンの新作『ウルトラマン80』(1980~81放送)がはじまったのも、こうした経緯だったと思います。
過去のアニメや特撮作品の再評価に関しては、今はなき「朝日ソノラマ」発刊の『ファンタスティック・コレクション』シリーズも一役買ったのではないでしょうか~。
ウルトラマン 空想特撮映像のすばらしき世界 ファンタスティックTVコレクションNo.2
その後は、みなさんよくご存じのように『機動戦士ガンダム』(1979~80放送)の登場で、アニメは不動の地位を確立したといえるでしょうね。
結局、今日に至るアニメ、特撮コンテンツの不動の人気が、あの昭和のアニメブームによって最初に確立されたわけで、すごいことだなーと改めて思いますねえ。
それが今や、日本のみならず海外でも大人気なわけですからねえ。
あっと驚くタメゴローとは、まさにこのことです~。
マァ、あくまでも私個人の私見で、昭和当時の【アニメブーム】を振り返ってみました~。
昭和世代のみなさんで、「君とはチョット違うんだけどね」という方は、ぜひコメント欄をご利用くださいまし♪
スネークマンショー「若い山彦」(YMO『増殖』所収)のような活発なご意見をお待ちしております。(笑)
— タメゴロー(恒点観測員341号) (@tamegoro_showa) September 12, 2021
次回もまた、モア・ベターよ♪
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